生涯現役スポーツ賞 金賞受賞
ほしだクライミングクラブのJMSCAルートセッター高田頼一さんが
公益財団法人レクレーション協会の生涯現役スポーツ賞の最高位
「金賞」を受賞されました。
現在もほしだで新しいルートを作成されています、今後もいつまでも現役で頑張って頂けるようお願いいたします。
生涯現役スポーツ金賞をいただく
ほしだクライミングクラブ 髙田頼一
誠に畏れ多い、の一言に尽きます。
個人としていただくわけですが、山一筋に84歳の現在まで、一人で続けてこられるわけがありません。そのとき・その時代の幾多の「仲間」と巡り・巡り・巡り合った縁があったればこそ、
続けられたものです。
岩と雪のアルパインに熱中していた時代もフリークライミングに転じてからも、山のリーダー(イコール・パートナー)はつねに若い世代の方でした。
先鋭的な行動計画と多彩な山行を共にして、その都度、新しい私を発見し、私の気持ちを燃やしてくれ、彼らについていける体力気力を養うたことできたことが、長く続けて来られた要因でしょうか。
「ほしだ園地クライミング」を終の棲家と決めてから、ルートセッターの資格を得てすでに20余年が過ぎました。
この間にも、もうこれまでか・・と気持ちが挫かれた時期もありました。
とき奇しくも、全国の岩場を馳せ巡りながらルート開拓もするなど、クライミングにかける情熱と多感な言動のゆるぎない「熱い人」が、ほしだクライミングに活動拠点を移してこられた。・・その出会いに救われました。
2年前に、現会長のもと会員50名を擁する「ほしだクライミングクラブ」が結成され、ほしだクライミングのさらなる活性化のために、ルートセットを精力的にされている彼のささやかな補助をしながら、ほしだの壁の前に今日も私は立つことが出来ています。
人は人によって・人との出会いによって、自分の中の未知に出会い、発奮されて育てられる・・
人々の豊穣の海にたゆたうことができたのが、生涯現役の人生航路の波乗り越えてこられた所以だと思っています。多くの仲間との出会いに感謝・感謝です。
私の内心大仰に掲げている旗印は、「80de12」・・今年まで、星田グレード5.12aのレットポイントを継続することができています。
ただ、「生涯現役スポーツ賞」と輝かしい名称がついていますが、私はしたいことを好きに遊んできただけ、ヤマキチだっただけのこと。
週末はもちろんゴールデンウイーク・盆・暮れ・正月・・と年中、家内・子供たちを顧みなかった、償えぬ汚点の上になりたっていることを、人生の晩年になって「振り返ってみま賞」と言われている気がします。